皆様こんにちは。
真夏の様な暑さかと思ったら一気に梅雨入りしましたね。季節変わり目でご体調を崩されてないでしょうか?きっと楽器もびっくりしていることでしょう!
前回の投稿にはたくさんのご反響をいただき、ありがとうございます!
今回はフルート、並びにフラウト・トラヴェルソについてご紹介します。
フルートは、皆さんご存知の通りオーケストラなどで見ることができる銀・又は金色に輝く金属製の楽器が一般的です。
中学や高校の部活動で始められる方が多いですが、最近は小学生の習い事としても普及して、お教室でも小学生の生徒さんがいらっしゃいます。
育児や仕事がひと段落した後に再開したという方も多いです。
価格は材質により、数万円で買える物から数百万円する物もあります、、、。また、一般的にオールドと呼ばれる、1900年代に製造された楽器は音に味わいがあり、好まれる方が多いです。
そしてフラウト・トラヴェルソですが、所謂現代の金属製フルートのご先祖のようなものです。18世紀より普及しましたが、当時の技術から、材質は専ら木材で製作されていました。
金属フルートと比べて、トラヴェルソには指穴が7つと、キィが1つしかありません。
これだけの指穴で一体どのように音を出すのかというと、リコーダーのように指穴を半分だけ押さえ、半音を出すということは滅多にしません。
7つの指穴を巧みに組み替えて、音を作るのです。
七つの指穴しかない木で作られたトラヴェルソから現代の金属製フルートへ、これほどまでに変化した楽器は他にないのではないでしょうか。一体いつ、この大変化が起きたのかというと、それは19世紀なのです。
19世紀においてフルートは7つの穴と1キィのトラヴェルソから、4つキィがついたトラヴェルソ、そして5つ、6つ、8つ、10つ、13つ、、、なんと現代の金属製フルートまで、同じ時代に吹かれていたのです。とても興味深いと思いませんか?
この楽器の変化の理由は、音楽の欲求に楽器が付いていくためでした。同じ時代に様々な楽器が使われていたということは、音楽的欲求が多種多様になったということに繋がります。
音楽的欲求とは、、、?
段々と難しい話になってきました(笑)
どの楽器もそうですが、フルートも大変奥が深いということです。
少し先の話になりますが、10月12日(土)東京藝術大学で行われる国際共同プロジェクト「クラーラ・シューマン生誕200年に寄せて」という藝大プロジェクト、レクチャーコンサートへ武澤泰子がお招きいただき、19世紀の作曲家の小品を19世紀の楽器で演奏致します。
19世紀フルートの音色が聴ける珍しい機会ですので、ご興味持っていただけましたら是非お越しくださいませ。
さて、お教室には本日チェロの体験レッスン希望の方がいらっしゃり、また一人新しい仲間が増えました。
これから更に賑わってきそうな予感です。
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