皆様こんにちは。
あっという間に年を越してしまいそうなので、ここで一先ず今年を振り返っておこうと思います。
はじめに、今年私たちと一緒に音楽を創って下さった生徒の皆様、共演者の皆様、機会を下さったマネージャーの方々、本当にありがとうございました。
皆様がいない限り実現しなかったレッスン、本番、すべてかけがえのないものだと思っています。
そしてそれは家族にも同じ思いです。支えてくれる家族がいなければ、音楽の時間はありませんでした。
我が家の小さな家族たちにもどれだけ助けられたことか。
彼らのおかげで、表現の引出しが100以上増えた気がします。
今月控えているコンサートは、皆様へ感謝を伝える場と思っています。
それと同時に、今年気づくことが出来た一番大切なことを少しでも沢山の方と共有する場になることを願っています。
それは、継承するということ。
私たちの命、人生は、繫げるためにあるものです。
音楽が何故どの時代にも途切れることなく伝わってきたかというと、
それは、人の命が伝え繋げればならないものだということを、音楽を通して人々に伝えていたからなのです。
今回のブログは、伝える、という伝えたいのです。
皆様は伝えるときいて、はじめに何を思い浮かべますでしょうか?
音楽は、人の命が決してその人自身のためだけにあるものではなく、なにか、大切なものを繋げるためにあることを気づかせてくれるものだと思っています。
それでは音楽は私になにを気づかせてくれたのか?
人の命を繋げるという一番大切なことはもちろん、
19世紀のフルートとレパートリーを後世に伝えるということが自分自身の命題と思っています。
19世紀のオリジナルフルートがヤフオクで5万円くらいで買えてしまうほど、日本でも世界でも、19世紀のフルートは軽視されています。
なぜかというと、難しすぎるのです。
いわゆるバロックフルートのようなリコーダーのようなやつから、キィフルートというクラリネットみたいなやつ、そしてピカピカした現代のフルートが混在していた時代なのです。
なぜそのような現象が起きたのか、なにが起こっていたのかということを大学院の修士論文で研究発表できたのですが、これが自分にとって人生をかけて突き詰めていきたい課題なのだろうと思いました。
いわゆる古楽奏者の第一人者のような方ですら、運指が違うのですから。
絶対に廃れてはいけない、19世紀の本当のフルート音楽の姿を伝えていきたいと思っています。
コロナはネガティヴに取られがちですが、コロナも後世にしっかりと伝え繋げればならない事象のひとつで、ポジティヴに考えると、全世界、場所を選ばずみんなが皆を見ることができる時代になったのです。
インスタグラムに載せた練習動画に対してドイツやベルギーのオーケストラからメッセージをもらえるなんて、誰が想像したでしょうか、、、。
去年は漠然と考えていたことが漸くクリアになってきたところです。
今月の演奏会は老若男女問わず皆様にお愉しみ頂けるものですので、
まだご予定頂いてない方は是非足をお運びいただけますと幸いです。
(藤沢公演といわき公演のみ若干ご案内可能です。)
長くなりましたが、皆様良いお年を迎えられますように!

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