皆様こんにちは。
あっという間に、2021年が始まって1ヶ月がたとうとしています。
レッスンプログラムの考え方や楽器の練習方法については以前書かせていただきましたが、
根本的な時間というものについての価値観について、考えたいと思います。
人それぞれの人生の長さを分母に考えたとき、同じ1時間を分子と考えると時間の長さが変わるのではという話も以前書かせていただいたかと思います。
子供のころにみた風景を大人になってからみたら想像よりも小さかったり、狭かったりしたというような感覚でしょうか。
この感覚は様々なところで是非考えるべきだと思います。
例えば子育て中のとき、親が子供と15分だけ過ごしたと思っても、それは子供や赤ちゃんにとってはどれだけ長く貴重な時間であるか。
年長者と過ごす時、自分にとっては様々長いと感じても相手は同じ感覚ではないと認識すること。
楽器の習得率と目指す目標を考えるとき、どれだけの時間でどれだけのものを得ることができるかというのは、楽器に本当によく親しんだ時間が長いほどわかるものだと思っています。
お教室の生徒さんは学生さんから仕事をされているかたまで様々いらっしゃるので、それぞれどれだけ練習できる時間があるかをしっかりと伺ったうえで、レッスンで課すべき宿題に関しては的確なものを出しています。
例え生徒さんがピーンときていないと分かっていても。
初心者の方は基礎練習が多くなるわけですが、懲りずに一生懸命課題に取り組まれた方
ほど素敵な音色を手に入れては喜ばれ、基礎練習の大切さを身に染みて感じていただいているかと思います。
生徒さんに対してだけでなく、自分の練習についても同じです。
録音をするときには、そのときに100%の演奏をしなくてはなりません。
ですので、部分練習ももちろん大切ですが、最終的には全てを通した時に集中力、精密さ、繊細さが欠けてはいけないので、何度も通し練習をしては、自分で録音をして、聴いて、また通して録音をして、というような練習をします。
今思えば、オランダバッハ協会のコンサートマスターを務めていらっしゃる方も、そのような練習を常にされていらっしゃいました。
数学のように、方程式の解き方が分かれば全て解けるというのではなく、時間をかけるからこそ分かることは沢山あると思います。
コロナ禍も既に一年以上経ちますが、音楽家としてできることも色々なアイディアが湧いてきたところなので、企画書を制作しているところです。
とにかく、時間、時間、時間。
やっぱり音楽は良いなあと、イタリア作曲家たちの室内楽を聴きながら、書かせていただきました。
レッスンのお問い合わせも絶えることなく頂き、心より御礼申し上げます。
また近々、生徒さんへのインタビュー記事も書きたいと思っています!
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