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コロナ禍に於ける人生考察 番外編

皆様こんにちは。

長い梅雨があけたと思ったら8月もあっという間に10日を過ぎてしまいました。

今回はチェロ講師のインタビュー記事と思ったのですが、なかなか落ち着いてインタビューする時間がないので、私(フルート講師)より、最近思う事を徒然なるままに書かせていただきたいと思います。


この度のコロナ禍において、人々の日常生活がすっかり変わったように思います。

それは我が家も同じで、私においては“日常の音”を意識するきっかけとなりました。


日常の音というと、例えばお母さんが朝ご飯の準備で台所に立ち、まな板の上で包丁がトントン鳴る音をイメージするのですが、自分の子供時代を思い出したら違うことに気づきました。

お母さんが朝ご飯を準備してくれていなかったわけでは決してありません。


私の場合、父が家で仕事をしていたために、自分の“日常の音”で最初に思い出したのは仕事で電話している父の声でした。

おかげで、当時飼っていたインコは「もしもし!もしもし?」とおしゃべり出来るようになりました。


それが現在の我が家の場合、“日常の音”は夫が練習するチェロやヴィオラ・ダ・ガンバの音でした。

コロナ禍において次々とキャンセルになった演奏会が再開し始めた今、先日、自分が夕食の準備をしていたときに音楽室から演奏会に向けて練習する夫の音が聴こえてきました。

そのとき、ああ、日常が戻ってきたんだなあと思いました。(もちろんそれまで全く練習していなかった訳ではありませんが!)


生活する以上、常に様々な音が聞こえていますが、個人的なことを言うと、常にいろんな音を聞いていて疲れてしまうときがあります。


エアコンの音、除湿機の音、換気扇の音など、些細な音かもしれませんが、しかしそれらを全て止めると、普段からどんなに沢山の音を聞いて生活しているか気づくかと思います。

2〜3分でもそれらを止めて無音の状態に身をおくと、実は一番休まったりするのです。


なかなか都心では無音状態を実現することが出来ないかもしれませんが、人間にとって、“音”と言う存在が生活にとても密接であるということです。


そう考えると、たった一度しかない自分という人生において、より良い音とはどんな音なのか求めたくなってしまうのです、、、!


雑音、騒音ではなく、人に癒しを与える楽器の音、音楽とは、一体どんな音でしょう。


きっと我々の生活には音楽が根差しているため、日常の音を一番に感じたかもしれません。


日常の香り、日常の味、日常の風景、様々あると思いますが、普段意識しなかったそれらがどれだけ自分の記憶と潜在意識の中にあるのか、気付くきっかけとなりました。


皆さんの日常の音は、どんな音でしょうか?



それでは、明日もより良い音を求めて、練習を頑張りたいと思います!

今回はこのような話題にお付き合いくださり、ありがとうございました^ ^



この電線がある風景も、実は日本独特のものなのです。


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